パートの職場との距離

企業の固定費削減はパート職などの非正規雇用者で

パートの職場との距離 わたしたちは数年前に、劇的なランドスライド的政権交代をみることができました。それ以来、いったい何が変わったのでしょうか。信じられないような大規模金融緩和で、円高は瞬時に解消されましたが、世界から非難されなかったのは、日本の、常日頃の行いのおかげではないかと推察できます。例えば、中国やロシアなどの大国が、日本と同じような大胆な金融緩和をしたとしたら、西側諸国から非難されるのではないでしょうか。

もう一つ大きく変わったのは、大企業や中企業の正社員の数が減少傾向であることです。これにはある秘密が隠されていました。現政権で、非正規雇用者を企業が雇いやすいように法律改定をしたからに、ほかなりません。これらの大きな企業に勤める非正規雇用者の数は、この数年でうなぎ上りで、現在、全体の労働者の4割が非正規雇用者で占められています。

非正規雇用者の職種として比較的多いのがアルバイト職とパート職です。これにも理由がありました。企業側では、正社員の数を増やせば増やすほど、毎年社員にかかる経費である固定費が増大いたします。この固定費を削減するのに、パート職などの非正規雇用者は最適でした。現在でも、企業は正社員よりも非正規雇用者を増やす傾向にあります。